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  4. ミシンの『そうだったのか!』第16号
──────────────────────── 2004年 7月20日  第16号
┌──────┐┌┐
│ ┌──┐ │└┘  ミ シ ン の 『 そうだったのか! 』
└┬┘  │ │        〜 ミシンの嘘・ホント、それって常識?!
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                  ◎本メルマガは等幅フォントが最適です

▼ 目次
    ●ごあいさつ
    ●キレイに縫えるを追求しようとすると…
    ●読者さんからのお便り

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 ■ごあいさつ
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  いつもご愛読いただいているみなさん、こんにちは!
  そして今回からお読みいただいているみなさん、はじめまして!
  ビール腹をどうすることもできないまま夏に突入してしまった
  島田ミシン商会の嶋田栄司です。

  数あるメルマガの中から選んでいただき、ありがとうございます。
  今後ともご愛読をお願いします。

  このメールマガジンは、
   これからミシンを購入したい、
   ミシンのことをもっと知りたい、
   もっと上手に使いこなしたい…

  そんなホームユーザーのあなたが、誤った知識で後悔しないように、
  ミシンの嘘・ホントの解明を通して、ミシンの常識や活用のヒントをお伝
  えしていきます。

  このメールマガジンが何かの役に立って、今まで以上にホームソーイング
  を楽しんでいただけたら最高です。
  気に入っていただけましたら、お知り合いに転送してすすめてくださいね。

  ▼バックナンバーはこちら
  http://www.shimada-mishin.com/mailmag/backnum.html

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 ■ キレイに縫えるを追求しようとすると…
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  いわゆる業界向けの新聞、ていうのがあります。業界向けの新聞の存在は、
  ミシンに限った話ではありませんから、読者さんの中にも、何かしら読んだ
  ことがあるかもしれません。

  最近、読んでて感じる顕著な傾向がありまして、国内のことではホームソー
  イングに関する話題が増えてます。

  あっ、主に販売店やメーカーが読む業界紙なので、エンドユーザー向けの話
  題はほとんど皆無です。変に興味を示さないように(笑) どうしても読ん
  でみたい方は、なじみのミシン屋さんに、こそっと見せてもらいましょう。


  ● 家庭用アタッチメントを作るメーカーも

  国内の縫製市場がなかなか伸びない状態です。しかし趣味としてのソーイン
  グがいろいろな形で見直されてきてもいるので、この状況は当然といえば当
  然なんでしょう。

  そうすると、今まで工業用製品中心だったメーカーさん中にも、家庭用製品
  を作ってみようかという所が出てくるわけです。工業用アタッチメントなん
  かをいろいろ作っている日邦ミシン(株)さんも、今年のホビーショーに出
  展していましたね。

  「どうだったんですか?」と聞いても、「100円のハサミばっかり、ぎょう
  さん売れましたわ」ぐらいの話か帰ってこないんですが(泣)


  とはいえ、そんな在庫処分のような商品ばっかりじゃなくて、家庭用ミシン
  向けのアタッチメントなんかも作ろうとしているようです。この前も、工業
  用や職業用ミシン向けに出ている片側だけのコンシール押えの家庭用版を作っ
  てました。

  下記のURLに画像をおいてありますので、興味がある方はご覧くださいませ。
  http://www.shimada-mishin.com/temp/npha363.jpg

  私も「どないなもんかいな」と1個取りまして、試しに使ってみてください
  なとクライ・ムキさんに送りました。先日、この感想をいただいたんですが、
  ちょっと悩んでしまったんです。


  ● クライ・ムキさんの感想は

   「これ、6角レンチが入ってるでしょう。アレを見ちゃうとダメねぇ…」

     ※)6角レンチというのは、先が6角形になったドライバー(運転手
       じゃないよ)のようなもののことです。ようするに「ネジ回し」
       です。

   「縫った感じは結構いい。務歯の際も縫えてる。
    でも、家庭用ミシンユーザーにとっては、6角レンチを見た瞬間、
    『面倒くさそう』って感じる。」

   「家庭用ミシンユーザーにとっては、押え金を取り付けているネジを外し
    て交換して、務歯のサイズに合わせて調節して… なんてこと自体が面
    倒。そもそも、それが面倒だから、ワンタッチで交換できる商品が出て
    きたんだしょ?」

   「務歯の際が縫えて縫い品質が上がることよりも、手軽さがなければ、あ
    まり使わない」と。


  …………………。
  もっともな話です(納得)。

  家庭用ミシンというのは、もっと楽に作品が作れるように、ミシンが扱える
  ように、という流れで発展しているんですよね。

  務歯の際を縫うためには、務歯を起こすレールと針穴が近づく必要がある。
  一般的なコンシール押えだと、針穴を基準にレールの位置を決め、左右とも
  に同じ状態にしなきゃならない。片側だけにすれば、レールを基準に針穴を
  設定できる。

  これが、この新型タイプの価値なんですが、縫う方向を変えなきゃいけなかっ
  たり。

  6角レンチの存在も、ネジでガイドを動かせるようにすることで、違う務歯
  のサイズに合わせることができるとも言えますが、家庭用ミシンユーザーが、
  ちゃんと合わせようとするかどうかと言われると、ハッキリ言ってわかりま
  せん。

  この商品の存在がありがたい人もいるだろうけど、あんまり普及しそうには
  ないなぁ、という話になりました。


  ● 家庭用として求められることとのギャップ

  結局のところ、突き詰めれば「家庭用ミシンとして求められていること」と、
  「キレイに縫うために素材に適合させること」とは、相まみえない物がある
  ということ。

  キレイに縫いたいと思ったら、面倒な調節も出てくるだろうし、ミシンの知
  識が必要になることもある。これを簡略化することで、誰でも縫えるように
  はなるが、キレイを追求することができない。求める縫い品質(どの程度で
  キレイと感じるか)に個人差もあるだろうし。

  厚地で満点の縫い目にしようと思えば、厚地に向いたミシン部品と調整が必
  要になるし、薄地でもそれは同じ事。

  何かの不満を補おうと思ったら、アタッチメントであっても、家庭用製品と
  しての使いやすさを同時に求められてしまう。

  そもそも、このギャップがわからない(知らない)から、ミシンを買い換え
  たらうまくいくんじゃないかとか、このミシンを使うだけでキレイに縫える
  んじゃないかとか思ってしまうとも言えるし、それを補うのが技術であり、
  ミシンメーカーの腕の見せ所でもあるだろうし。


  正直言って、製品とユーザーをつなぐミシン屋として、このギャップをどう
  やって埋めていけばいいのか、まだよくわからないんです。

  ただ、メーカーや販売店が「言わなくてもわかる」と隠したり甘えるのでは
  なく、正直にユーザーに現実を知らせ、協調しながら発展していく時代に来
  ていると思ってます。


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 ■読者さんからのお便り
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  みなさんからは、いつも感想のメールをいただき、ありがとうございます。
  前回のメルマガの内容についてメールをいただきましたので、
  いくつかご紹介します。

  > アフターの話となると・・・尽きませんね〜。販売店側の話しも聞いてみ
  > るとよくわかりますし、買う側はもちろん。
  > 言い分と言うと聞こえが良くありませんが・・・。
  > 一つ思うのは、こうやってミシンの事についてまじめに語り合うだけでも
  > 大切かな〜なんて思っちゃいます。
  > とにかく悪徳業者だけは無くなってほしいものです。
  > 何を買うにも気持ちよく買いたいし。

  そうなんですよ〜
  私も一個人に返れば、買う側になるので、
  どっちの立場もわかるんですよね。
  同じ物事の捉え方にもいろいろあるので、
  できるだけ、いろんな捉え方を知らせたい、教わりたいと思ってます。


  > 今回のメルマガを読んで、
  > ドキッ!とさせられたことがあってメールしました。
  > 1年ほど前になるのですが、当時使っていたロックミシンの調子が悪くな
  > ったときに、ちょっとみてもらいたいなあという思いで、電話帳に載って
  > いた業者にお願いしました。
  > それがまさに「どんなミシンでも500円で修理!」という内容だったのです。
  > 安さにつられて(お恥ずかしい。。。)来てもらったところ、
  > 結局かなり高額のミシン(20万以上の)を買ってしまったのです。
  > そのころは(というか今でもですが)ミシンの知識がほとんどなく、
  > 適当にロックを使っていた感じでした。
  > 「コレを修理するのに500円では無理だし、修理代も相当な額になるから、
  >  ロック機能を備えたコンピューターミシンに買い換えたほうがいい!」
  > ということを1時間ほどとつとつと話されました。
  > そしてあれよあれよという間に契約してしまったワタシ。。。
  > そのときはこれでよかったのだと思いましたが、あとあと困ったことがイ
  > ロイロありまして。(おそらく嶋田様には想像がつくかと。)
  > とにかく高いお金を払ったことに腹立たしいというよりも、知識ないまま
  > にホイッと購入を決めた自分が情けない気持ちでいっぱいでした。。

  あちゃぁ…
  いわゆる「500円営業」に捕まってしまったんですね。
  その後も面倒な思いをされたようで…

  消費者の無知につけ込むやり方はいただけません。
  この手の商法の存在やその手口を告知している販売店は多いので、
  私はウソを見破れる知識の普及に努めようとと思ってます。

  まったく無価値なミシンではないでしょうから、元を取る以上に使い倒して
  くださいね。


  ◆ご意見・ご質問・体験談など、どんな些細なことでもかまいませんので、
   メールをください。おもしろいと思ったものは、このメルマガでご紹介し
   たいと思います。
   → mag@shimada-mishin.com

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ミ シ ン の 『 そうだったのか! 』
 〜 ミシンの嘘・ホント、それって常識?!

【発行者】島田ミシン商会 嶋田栄司
【WEBサイト】島田ミシン商会 http://www.shimada-mishin.com/
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編┃集┃後┃記┃
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  今年はほんと異常気象というか、年々ひどくなってる気が…

  私が受けたことの非じゃ無いんですけど、水害経験があるので、
  いつも人ごとじゃないように感じてしまいます。
  後かたづけは、何倍も時間が掛かりますからねぇ…


  土曜日は、保育所で緊急救命に関する講習があったので参加したんですが、
  簡単に覚えられることではないけれど、
  不足の事態に備えて、少しでも知識や経験を高めることは大切だと実感しま
  した。

  小学生の時とか、いろんな職業について学んだ気がするんだけど、
  あんまり頭に残ってなくて(苦笑)

  どんな職業においても、一生懸命やっている人はカッコイイし、
  今頃になって、その大変さとか苦労に、
  ありがたさと尊敬の気持ちが沸いてきます。

  ほんと、子供の時に何を勉強してたんでしょう(爆)


  さて、めちゃめちゃ暑くて、今にも夏バテしそうですが、
  やりたいことも、やらなきゃいけないこともたくさんあるので、
  しっかり食べて眠って、乗り切りたいと思います!


  今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
  一月ちょっと開いてしまいますが、次回は8月24日の発行予定です。
  何でも縫えるようにするために、ミシンがどうなっているかに触れてみよう
  と思ってます。それではまた。
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