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  4. ミシンの『そうだったのか!』第14号
──────────────────────── 2004年 5月18日  第14号
┌──────┐┌┐
│ ┌──┐ │└┘  ミ シ ン の 『 そうだったのか! 』
└┬┘  │ │        〜 ミシンの嘘・ホント、それって常識?!
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                  ◎本メルマガは等幅フォントが最適です

▼ 目次
    ●ごあいさつ
    ●読者さんからのお便り
    ●なぜ、ミシンにはアフターの話がつきものになるのか【その2】

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 ■ごあいさつ
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  いつもご愛読いただいているみなさん、こんにちは!
  そして今回からお読みいただいているみなさん、はじめまして!
  初めての内視鏡検診にビクビクしている島田ミシン商会の嶋田栄司です。

  数あるメルマガの中から選んでいただき、ありがとうございます。
  今後ともご愛読をお願いします。

  このメールマガジンは、
   これからミシンを購入したい、
   ミシンのことをもっと知りたい、
   もっと上手に使いこなしたい…

  そんなホームユーザーのあなたが、誤った知識で後悔しないように、
  ミシンの嘘・ホントの解明を通して、ミシンの常識や活用のヒントをお伝
  えしていきます。

  このメールマガジンが何かの役に立って、今まで以上にホームソーイング
  を楽しんでいただけたら最高です。
  気に入っていただけましたら、お知り合いに転送してすすめてくださいね。

  ▼バックナンバーはこちら
  http://www.shimada-mishin.com/mailmag/backnum.html

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 ■ なぜ、ミシンにはアフターの話がつきものになるのか【その2】
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  前号で、ミシンにアフターの話がつきものになる理由の一側面について述べ
  ました。理由というか、背景に近いですね(笑)

  ▼前号の内容
  http://www.shimada-mishin.com/mailmag/backnum/20040427.html

  私の「市場が狭い」という発言には、「そんなこともないよ!」というメー
  ルを何通かいただきました。ちょっと、ご紹介します。

  > 今は手づくりのお洋服、というのが、一部ではけっこう流行っています。
  > とくに「ロリィタ」「コスプレ」。雑誌もよくみかけます。
  > インディーズブランドを立ち上げて、ネットでお洋服を売っている友人も
  > います。潜在的な客は少なくないと思います。

  そうなんですよね。

  私も、けして手作り熱が冷めている、とは思いません。ホビーショーの入り
  具合を見ても明らかでしょう。それに、手作りの中でのソーイングの割合と
  いうのは、低くないと思ってます。

  国内の縫製工場にしても、どこもかしこもダメというわけではありません。
  服飾に携わる若者も、まだまだたくさんいます。

  なんて言うんでしょう。私自身は、車なりテレビなり携帯電話なりと比べて
  しまうんですね。そうすると、やっぱり狭いなぁと…
  それに、好意的には見られない商法がまかり通るのも、消費者の無知につけ
  込めるからではないかと。

  本屋には手芸コーナーはありますが、道具(ミシン)のことだけ書いた本は
  ほとんどありません。(内容的に新しいとは言えませんが、職業用ミシンの
  保全に関する書籍を見たことがあります。それ以外は見たことがありません)
  ミシン専門雑誌なんて皆無です。

  別に『JUKI ヒストリー』とか、『ブラザー・マニアックス』(笑)なんて
  本があってもいいと思うんですよね。それがないって言うのは、書く人がい
  ないんじゃなくて、単純に作っても「売れないから」ではないかと…

  あれば、ひょっとしたら売れるのかもしれませんが、雑誌なんかだとすぐネ
  タがつきちゃったり、他の手芸雑誌とほとんど差がなくなってしまうかもし
  れません。

  情報価値としてお金を払う人が少ないだけなのか、そもそも情報として求め
  られていないのか、私もよくわかりませんが。


  こうしてみると、市場が狭いことが本当に原因なのかどうかとも思ったので
  すが、一般ユーザーの認識レベルを上げるためには、市場の狭さを認める事
  ではないかと思っています。

  励ましのメール、嬉しかったです。ありがとうございます。
  ほんのちょっとでも貢献していけたら幸いです。


        ****************************************

  さてさて、もう一つの背景、「ミシンが相手(布や糸)に左右される道具で
  あること」に触れます。

  みなさんも、よくご存じのポイントでしょうが、本当の意味で実感できてい
  ないケースも多いのではないでしょうか?


  ミシンは言い換えると、糸を接着剤にして、布と布をくっつける道具です。

  その糸や布がどんな素材かにかかわらず、同じミシンでできる、
  または、ミシンを換えればできる、と考えてしまいがちです。

  瞬間接着剤も万能のように思われがちですが、くっつかなかった経験がある
  人も多いのではないでしょうか。

  これは、素材に適した接着剤を使っていなかった、強度がある接着ができる
  使い方をしていなかったことが原因と言えます。

  本来は、
  1)適切な接着剤(糸)を選択
  2)接着剤が使用可能な道具(針)の選択
  3)接着する素材(布)に適した接着方法(縫い目パターンや方式)の選択
  となります。

  (3)の接着方法を実現するのがミシンです。手でやれば、手縫いです。

  その中でも、
  ●より適した「専門の道具」を使い、
  ●「正しい用法で」道具を利用する(ミシンの調整、作業者の技術)
  ことが基本です。

  何かが欠けてしまうと、きれいに縫えるとは言えません。

  たとえ職業用ミシンを利用したとしても、一応家庭用製品ですから、自ずと
  道具の能力に限界があります。工業用ミシンを使用したとしても、調整がで
  きていなければ結果は同じです。


  そもそも、工業用ミシンを、生産性だけのように考える方がいらっしゃった
  り、工業用ミシンさえ買えばいいみたいにまで考えてしまう方もいらっしゃ
  います。

  工業用ミシンは、その生産性以上に、細分化された内容に対して専門性を持
  たせた機械である認識が重要です。

  1台の工業用ミシンなら何でも縫えるのではなく、工程や素材に合わせたミ
  シンを複数使って、一つの製品を作るところがポイントなのです。外見は同
  じに見えるミシンであっても、厚地用、薄地用と中身が違っています。

  それを、ほとんど同じ設定の、1台のミシンでやってしまおうと言うのです
  から、自然と無理ができてきます。

  でも、それが当然とは、なかなか思われていないのです。
  少なくとも、ある程度経験がある人でなければ、当然とは思えません。
  「薄地から厚地まで何でも縫えるおすすめのミシンはありませんか?」とい
  う質問が無くならないことからも明らかでしょう。


  どんなミシンを選ぶかは、きれいに縫える条件の一つを手に入れるだけであっ
  て、そのことがきれいに縫えるようになることと直接つながるとは言えませ
  ん。

  プロと同じ食材と鍋を使えばプロの料理人と同じ味になる、とは誰も思いま
  せんよね? そこに料理の技術があることはみなさん知っているのです。

  しかし、道具を変えるだけで近づけるのではないかと考えます(事実、ミシ
  ンのレベルもピンキリですから、買い換えが大きなメリットになるケースも
  あります)。そのようにメーカーや販売店もアピールしていますから当然で
  しょう。

  そのくせ「きれいに縫えない」と言うと、腕が悪いとかミシンが悪いとか言
  われてしまうわけです。一番ひどいのは、どうすれば良くなるかを教えるこ
  となく、ミシンを変えるだけで良くなると売りつける行為でしょう。


  既製品にしても、素材や縫い工程に適したミシンを使う(専門のミシンを使
  うということ)からきれいに縫えるといえます。

  この認識に立ってミシンを考えると、故障なのかミシンの限界なのか、判断
  材料のひとつになります。加えて、今あるミシンで何とかきれい縫える方法
  はないか、まだ100%の能力は引き出せていないのではないかと少し踏み
  とどまってみるのも良いでしょう。


  ミシンが動かなくなる、正常な動作をしなくなるのが「故障」であって、き
  れいに縫えないことが故障とはいいきれない、ということです。

  ユーザーが求めているアフターというのは、故障修理のことでしょうか?
  それとも、きれいに縫えるようにアドバイスを受けたり、ミシンの力を最大
  限に引き出せるようにすることでしょうか?

  故障修理でも、心配の原因は別なところにありませんか?
  実際、本当の意味で故障というのは少ないと言えるんです。


  次号でもこの話を続けますね。

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 ■『ロックソーイング選手権』のお知らせ
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  ベビーロックさんが、ロックミシンによるロックソーイング作品コンテスト
  を開催しています。

  募集期間:2004年10月31日まで

  募集作品:未発表の4本糸、3本糸ロックミシンを使用した、衣服、小物類、
       Tシャツなどのニット作品を4部門で募集審査。グランプリには
       賞金30万円と副賞が贈呈されます。

  応募方法などの詳細については、下記URLをご参照ください。
  ▼ ベビーロック ホットニュース
  http://www.babylock.co.jp/hot_news/hot_news_frame.html

  腕に自信がある方はもちろん、そうでない方も、腕試しにいかがでしょうか?

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 ■読者さんからのお便り
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  いつもたくさんのメールをいただき、ありがとうございます。
  前回のメルマガの内容についてメールをいただきましたので、ご紹介します。

  > 家庭科でミシンの授業減っているんですね。まぁ、教師自体指導するだけ
  > のミシンの知識がないんだろうし、ゆとりゆとりの授業ではミシンまで手
  > が回らないんでしょうね。私自身は小学校でエプロン、中学でスカート、
  > 高校でブラウスを縫いました。洋裁は好きだったけど、授業の洋裁は楽し
  > くなかったなぁ。何より、作ったものが着れるようなものではなかったの
  > が、一番つまらなかった。最近思うのですが、授業で習うことはこのご時
  > 世役に立たない。いまどき洋裁の技術を一通り教えても、洋裁が好きな人
  > 以外使うことがないんですよね。だったら、技術よりも洋裁の楽しさを教
  > える授業にしてもらいたいなと思うのです。
  > たとえば中学生くらいのときに、全員に白のTシャツを作らせる。同じ布
  > で色も白にしておけば、ミシンの設定はそんなに難しくないと思うんです。
  > 白のTシャツができたら、一人一人に好きにアレンジさせる。染めてもい
  > いし、ボタンやワッペンをつけてもいいし、最近出ている布用のスタンプ
  > や染色ペンでもいい。一人一人オリジナルのTシャツの出来上がりです。
  > 世界で1枚だけのオリジナルの服が自分で作れるとなったら、洋裁に興味が
  > わく子も増えると思うんだけど。そういう授業にしてもらいたいな〜と思
  > います。

  ほんとですね。少なくとも義務教育の期間は、ミシンの使い方や縫い方を教
  えるより、手作りの楽しさや、これからもっと学びたいという興味を持たせ
  てくれる授業がいいですよね。

  子供の授業参観に行って思ったんですが、道徳の授業でも、「望ましい回答
  を教える」て感じだったんです。それはそれで大切なんですけど、突飛な回
  答であっても黒板に書き出すぐらいはしてあげて欲しいな、なんて思いまし
  た…

  て、先生にもいろいろ考え方があるだろうし、指導要綱など、やりたいよう
  にはやれない制約もあると思います。でも、興味のキッカケや考えるキッカ
  ケになる授業がたくさん受けられたら、楽しいだろうな。


  ご紹介できませんでしたが、その他にも何通かメールをいただきました。
  いつもありがとうございます。すっごく嬉しいです。
  これからもどうぞよろしくお願いします!


  ◆ご意見・ご質問・体験談など、どんな些細なことでもかまいませんので、
   メールをください。おもしろいと思ったものは、このメルマガでご紹介し
   たいと思います。
   → mag@shimada-mishin.com

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ミ シ ン の 『 そうだったのか! 』
 〜 ミシンの嘘・ホント、それって常識?!

【発行者】島田ミシン商会 嶋田栄司
【WEBサイト】島田ミシン商会 http://www.shimada-mishin.com/
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編┃集┃後┃記┃
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  胃カメラを飲むことになりました。

  これだけは避けたいと逃げてきたのですが、
  今度はそうもいかないようです(汗)

  何にもないと、苦しい思いをする分だけもったいない気がするし、
  何かあったら、それはそれで通院しなきゃならないし…

  しかも予約時間が午前11時。
  食べられないのはがんばれても、水も飲めないのはつらい。
  麻酔でその後もすぐ飲めるわけではないんだろうし。
  まだ2週間も先の話なのに、今から心配してます(苦笑)

  みなさんは大丈夫でしょうけど、私のように不摂生をせず、
  お体をご自愛くださいね。


  今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
  次回は6月15日の発行予定です。ではでは。
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