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  4. ミシンの『そうだったのか!』第12号
──────────────────────── 2004年 4月 6日  第12号
┌──────┐┌┐
│ ┌──┐ │└┘  ミ シ ン の 『 そうだったのか! 』
└┬┘  │ │        〜 ミシンの嘘・ホント、それって常識?!
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                  ◎本メルマガは等幅フォントが最適です

▼ 目次
    ●ごあいさつ
    ●ミシンの優劣を決めるのは駆動機構じゃない
    ●お知らせ
    ●読者さんからのお便り

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 ■ごあいさつ
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  いつもご愛読いただいているみなさん、こんにちは!
  そして今回からお読みいただいているみなさん、はじめまして!
  島田ミシン商会の嶋田栄司です。
  約1ヶ月ぶりの発行になって申し訳ございません。
  気持ちを入れ替えてがんばります!

  数あるメルマガの中から選んでいただき、ありがとうございます。
  今後ともご愛読をお願いします。

  このメールマガジンは、
   これからミシンを購入したい、
   ミシンのことをもっと知りたい、
   もっと上手に使いこなしたい…

  そんなホームユーザーのあなたが、誤った知識で後悔しないように、
  ミシンの嘘・ホントの解明を通して、ミシンの常識や活用のヒントをお伝
  えしていきます。

  このメールマガジンが何かの役に立って、今まで以上にホームソーイング
  を楽しんでいただけたら最高です。
  気に入っていただけましたら、お知り合いに転送してすすめてくださいね。

  ▼バックナンバーはこちら
  http://www.shimada-mishin.com/mailmag/backnum.html

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 ■ ミシンの優劣を決めるのは駆動機構じゃない
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  前回、家庭用ミシンの駆動機構をおさらいしました。

  ▼前号のバックナンバーはこちら
  http://www.shimada-mishin.com/mailmag/backnum/20040225.html

  コンピューターミシンの価格も安くなり、電動ミシンや電子ミシンよりも能
  力的に優れているのですが、こういうのって「機械として」の話なんですよ
  ね。

  ステッピングモーターによる針や送りの駆動は動きの安定につながりますし、
  センサーを利用した本当の意味での自動糸調子は、コンピューターミシンで
  ないとできません。

  少なくとも同じ機能しか持っていなければ、コンピューターミシンが電子ミ
  シンより優る点が多いことは間違いありません。

  しかし、駆動機構だけでミシンの優劣が決まるかというと、
  それもまた誤りなのです。


  例えば、ジャノメにクライ・ムキのソーイングマシーン KM-2002というミ
  シンがあります。

  このミシンは電子ミシンです。
  オープン価格になっていますが、通り値が税抜きで7万8千円ということで
  すから、今の電子ミシンの相場からすれば割高です。

  場合によっては、コンピューターミシンのほうが値段が安いことさえありま
  すから、駆動機構の違いだけで優劣を評価するなら、このミシンを選ぶ理由
  はありません。

  しかし、他のミシンにはないオリジナルパーツが使われていたり、オプショ
  ンパーツ類が最初からセットされていたりと、このミシンならではの長所が
  あります。

  オプションパーツは他のミシンでも、後から自分で揃えていくことも可能で
  しょうが、はじめは何をどう選んで良いか分からないことを考えると、最初
  から誰かが選んでくれているというのは一つの価値を持っていると言えます。


  この商品はオリジナルミシンということもあって、ジャノメさんが製造して
  いるミシンなんですけど、同社の代理店や直営が普通に扱えるミシンではあ
  りません。

  そんなわけで、ベースになっているミシンはこれだ、クライ・ムキさんの名
  前で値段が高くなっているだけだ、みたいな話も出るそうです。

  以前のメルマガでも紹介したように、他のミシンも1台1台を新規に一から設
  計しているのではありません。ベースは同じでマイナーチェンジをしただけ
  の新製品がほとんど、といっても過言ではないでしょう。

  その意味では、ベースのミシンがどれかというのは愚問でかもしれません。

  もちろん、基礎能力に差がないのなら、ベースになっていると言われている
  このミシンでいい、と選んでも良いわけです。安く購入できるというメリッ
  トがあるでしょう。

  また、同じぐらいのお金を出してコンピューターミシンが購入できるのなら
  そちらがいいというのでも良いわけです。コンピューターミシンならではの
  メリットがちゃんと得られるんですからね。


  大切なのは、自分にとって値段差に見合う価値があるかどうかなのです。

  事実、ベースになっているミシンがクライさんのミシンより安くなければ、
  このような事が話題になることもなかったでしょう。

  それぞれのミシンのコンセプトや、その特徴を掴むための情報が大切です。


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  同じようなお話をもう一つ。

  購入の際に、「直線縫いとボタンホールができればいい」とおっしゃる方は
  結構いらっしゃいます。

  でも、縫い目パターンが多くて損をした、なんて事はまずないはずです。

  本当は、「あんまり使わない縫い目があることで値段が高くなってるのだっ
  たらイヤ」ってことだと思うんですけど、いかがでしょうか?

  あと、「たくさんあっても、どこにでどう使ったら良いか分からない」てこ
  とのほうが大きい気がします。


  ある意味、値段に見合う価値を消費者が見いだせないのは、メーカーや販売
  店の説明不足が原因でもあります。

  取扱説明書を見ても、「この縫い目を使うときには、こんな操作をします」
  とか、「こういうときにこの縫い目を使います」てことは書いてあるだけで、
  そもそも、今がその縫い目を使うタイミングなのかどうか、その状況判断が
  できないのが当たり前なんですよね。

  数式があって、その解説はされているんだけど、実際の場面でどう使うかが
  分からないわけです。


  ボクは勉強が嫌いだったんで、「歴史の年号なんて覚えて、将来、いったい
  何の役に立つんだ?」とか、「足し算やかけ算とかで十分やん、円周率なん
  て覚えてなんになるんな?」と、何かと口実を付けて勉強しない言い訳にし
  ていました。

  「こんな知識、一生使わんのとちゃうか?」とも。

  でも、何に使うのか、何に役立つのかを知ったときは感心したんです。


  JUKI(株)に居た頃、アタッチメントを作る研修を受けたことがあるんです
  が、例えば布端を三巻するためのラッパ(巻き具アタッチメント)を作ると
  き、展開図を書くために円周を計算しなきゃならないんです。

  「こんな時に使うんだ…」
  ボクには縁のないことだと思ってたんで、正直感心したわけです。

  使ったことがないから、
  いつどこで使えばいいか分からないから、価値が分からない。
  そういうことは多々あると思うんです。

  持ってるミシンで使ってない縫い目があったら、何か使い道がないか、
  ちょっと調べたり考えてみるといいでしょうね。

  そしてメーカーさんにはぜひ、「何に使えるからこんな縫い目を搭載したの
  か」の情報も一緒に流して欲しいところです。


        ****************************************

  ちょっと話がズレてしまいましたが、値段の高低には、それなりの内容が反
  映されているということです。製造コストは、原材料の価格ばかりではあり
  ません。

  ここで間違ってはいけないのは、その値段を高いと感じるか、低いと感じる
  かと原価は別物だということです。

  高いか低いかは個人が感じる評価であって、そこには商品に対する知識や、
  今までの経験など、いろんなことが反映されるのです。

  繰り返しになりますが、自分にとって、値段差に見合う価値があるかどうか
  が大切です。

  価値を感じれば、高いのではなく適正、むしろ安いという評価になるでしょ
  うし、価値を感じなければ、ただ高いだけという評価になるのです。


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 ■お知らせ
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  先日、回転ドアをはじめ公共の遊具など、小さな子供を対象にした事故が多
  々起きています。

  ミシンも針を使う道具ですし、工業用ミシンでは、指を縫った話もよく聞き
  ます。

  ロックミシンにはカッターが付いていますし、家庭用ミシンの多くはボタン
  のスタートストップになっています。いくら家庭向けにパワーを落としてい
  るとはいえ、小さなお子様ですと、指を貫通するようなけがをすることがあ
  るかもしれません。

  ミシンを離れるときは電源をコンセントから抜いておくなど、事故防止のた
  めに、くれぐれもご注意ください。(もちろん、針の付け替えの時は電源を
  切るなど、ユーザーさんもご注意ください)


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 ■読者さんからのお便り
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  いつもたくさんのメールをいただき、ありがとうございます。
  うれしいメールをいただいたので、ご紹介します。

  > 尾道帆布 彩工房さんの創作作家募集に応募したのですが採用されました。
  > 
  > 条件が、帆布を使ってデザインした小物を作る事でした。
  > デザインだけでもOKだったのですが、趣味が洋裁なので作品作りにも挑戦
  > しました。
  > 職業用ミシンと言えども、帆布(デニムより硬い)を縫えるかどうか心配
  > されましたが、難なく縫えました。
  > 
  > 作品を気に入ってくださりお店で販売していただける事になりました。
  > ネットショップでも、紹介していただけることになりました。
  > うれしいやら、恥ずかしいやらで。
  > いいミシンと、いいミシン屋さんとの出会いがなかったら、いまの自分も
  > なかっただろうと思います。
  > 本当にありがとうございました。
  > シュプールでがんばって縫いました。

  ◆ 尾道帆布 彩工房
  http://www.saikobo.jp/


  おめでとうございます!!
  物作りをしていると、「自分の実力を試してみたい」と思われるのは、ごく
  自然な流れでしょうね。
  また、そこでの評価がやる気につながることでしょう。

  実際、フリーマーケットやインターネットで自分が作った物を売ってみたい、
  販売を通して自分の作品の評価をしてもらいたいって人はたくさんいると思
  います。

  お金をいただくことは安易な気持ちではできないかもしれませんが、みなさ
  んも腕試しのつもりで、いろいろチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

  こうして購入後に、ミシンを通して生活を充実させているのを聞くと、
  すっごく嬉しいです。気楽にメールくださいね。
  これからもどうぞ、よろしくお願いします!


  ◆ご意見・ご質問・体験談など、どんな些細なことでもかまいませんので、
   メールをください。おもしろいと思ったものは、このメルマガでご紹介し
   たいと思います。
   → mag@shimada-mishin.com

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ミ シ ン の 『 そうだったのか! 』
 〜 ミシンの嘘・ホント、それって常識?!

【発行者】島田ミシン商会 嶋田栄司
【WEBサイト】島田ミシン商会 http://www.shimada-mishin.com/
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編┃集┃後┃記┃
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  ホームページの作製経験がある人じゃないとわかんない話ですが、
  消費税の総額表示に合わせて、サイトを微妙にリニューアルしました。
  コンテンツはほとんどそのままなんですが。

  テキストエディタで、しこしこHTMLを打ち込んでいる私には、
  いままで書き換えや管理がたいへんだったんで、
  思い切ってスタイルシートでのレイアウトに変えたんです。

  ですから、見る環境によってはこちらが意図しないレイアウトになってるか
  もしれません。特にMacは環境が無くって分かりません。

  しかも、レイアウト崩れの防ぎ方がわかんないんですよね(泣)
  少しづつ勉強を重ねて、対処していきたいと思ってます。


  今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
  次回は4月27日の発行予定です。ではでは。
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