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■　カバーステッチ機能付きのロックミシンか、専用機か

「縫工房1台と、ふらっとろっくのようなカバーステッチ専用機と2本針4本糸ロックミシンとの組み合わせ、どっちがいいですか？」
よくいただく質問の一つです。

家庭用ミシンがそうであるように、1台にたくさんの機能を盛り込んだミシンは、 縫い機能や使い勝手において、専用機と同じではありません。 押え金の幅の広さや差動の利き具合など、目に見えないところにも少しずつ差はあります。 可縫い性を重視するなら、各専用機を持つのが間違いありません。
それに、専用機でなければできないことも存在します。

他にも、「糸調子がとれない時はどうするの？」と、縫工房が自動糸調子ではなく 手動糸調子ならいいのにと考える方もいらっしゃいます。

しかし、カバーステッチとオーバーロックの切り替えには、針の付け替えや、糸のかけ直しなどの手間が発生します。 手動糸調子だと、切り替えの手間を一つ増やすことにしかなりません。 自動糸調子や自動糸通し機能があるからこそ、そのストレスを最小限に抑えてくれているのです。

専用機が多機能ミシンより、縫いや使い勝手で勝るとしても、本当の意味で使い勝手をよくするためには、 2台を並べて設置できること、なおかつ糸もセットされている必要もあります。

ですから、1台多機能のミシンを選ぶか、専用機2台を選ぶか、 その価値基準も重要視するべきところも、まったく違うのです。

大切なのは、あなたが「各ミシンのどの長所を最優先するのか」を、考えておくことです。

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